2024年1月1日、石川県能登地方を中心に令和6年能登半島地震が発生しました。この地震により、素晴らしい輪島塗の生産が大きな危機にさらされました。
さらに同年9月には、記録的な豪雨にも見舞われました。避難生活を送っていらっしゃった方々のお住まいが床上浸水の被害に遭うなど、大変厳しい状況が続きました。
こうした中、この素晴らしい輪島塗の文化を次の世代へと継承していただきたいという思いから、私たちは募金活動を行うことになりました。
スイス・チューリッヒから、抹茶を通じて世界の人々がつながり、文化と平和を語り合う――そんな想いで始まった、年に一度のオンラインチャリティーイベント「世界抹茶フォーラム」です。収益はすべて、文化継承と国際人道支援のために寄付されます。
世界抹茶フォーラムとは
世界各地から抹茶を愛する皆さまにご参加いただき、クイズやゲストスピーカーのお話を通じて、文化と平和について語り合うオンラインイベントです。参加費・ご寄付は、能登半島地震で被災した輪島塗職人の皆さまの支援と、国際赤十字(ICRC)の人道支援活動に役立てられます。
第1回世界抹茶フォーラム(2024年10月19日)
記念すべき第1回には、最終的に47名の皆さまにご寄付を、29名の皆さまにご参加いただきました。輪島塗職人・桐本泰一さんが編集・校正してくださった輪島塗クイズを行い、能登半島地震で亡くなられた360名、豪雨災害で亡くなられた13名の方々に黙祷を捧げてから、皆さまでお茶を点てました。寄付総額174,352円は、振込手数料込みで174,572円として輪島漆器商工業協同組合へ全額寄付いたしました。
第1回世界抹茶フォーラム開催報告はこちら(詳しい収支報告はこちら)
第2回世界抹茶フォーラム(2025年10月25日)
第2回は、主催者・スピーカーを含む41名の皆さまにご参加いただきました。
開会のご挨拶には、在スイス日本国大使館の大久保臨時大使をお迎えしました。ゲストスピーカーには外務省研修所の原大使をお迎えし、アフガニスタン駐在時のご経験についてお話しいただきました。
さらに、ヨーロッパ最大の禅寺プラムヴィレッジより、日本人僧侶のシスター・チャイをお迎えし、黙祷の時間を持ちました。
この年は、茶道裏千家前家元・千玄室(せん げんしつ)大宗匠がご逝去された年でもありました。千玄室大宗匠は、太平洋戦争中に特攻隊員として招集された経験をお持ちで、戦後は生涯を通じて茶の湯を通じた平和活動に尽力されました。そのご功績とご遺志を偲び、皆さまと共に黙祷を捧げました。
原大使のアフガニスタンでのお話や、千玄室大宗匠が歩まれた道を通じて、皆さまと抹茶をいただきながら、あらためて文化と平和について考える機会となりました。平和がなければ、文化もまた続いていくことはできません。タリバン政権下で数々の貴重な遺跡が破壊されたという事実は、そのことをあらためて私たちに認識させてくれました。
こうした経緯から、第2回世界抹茶フォーラムでは、国際赤十字(ICRC)と輪島漆器商工業協同組合への募金を行うことになりました。
寄付総額は314,558円となり、前年比約80%増を達成。輪島漆器商工業協同組合へ157,279円、国際赤十字(ICRC)へ829.93スイスフランを寄付いたしました。国際赤十字はスイス・ジュネーブに本部を置く、世界最古の国際人道支援機関です。
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次回開催予定
第3回世界抹茶フォーラムは、2026年10月31日(土)に開催予定です。詳細は追ってご案内いたします。
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第1回世界抹茶フォーラムの様子

第2回世界抹茶フォーラムの様子
※輪島塗について:石川県輪島市に伝わる伝統的な漆工芸で、100を超える工程を職人の手作業で重ね、完成までに数ヶ月から数年を要します。令和6年能登半島地震により大きな被害を受けましたが、職人の皆さまが今も産地の再建に取り組んでいらっしゃいます。詳しくは輪島漆器商工業協同組合の公式サイト(https://wajimanuri.or.jp/)をご覧ください。